鈴木豊税理士事務所 税理士 鈴木 豊 先生
鈴木豊税理士事務所 税理士 鈴木 豊 先生
鈴木豊税理士事務所
〒107-0062 東京都港区 南青山2丁目14番13号
『顧問料無料.com』を運営する株式会社BizPlatformが、2010年2月のパートナー提携から7年目を迎える鈴木会計事務所の代表税理士、鈴木玲税理士へインタビューを行いました。鈴木先生はお父様から事務所を受け継いだ、いわゆる2世税理士、ご自身の事業スタンスから、2世税理士だからこそ分かる事業承継の難しさ、加えてBPとのパートナーシップに関するご感想、ご意見などについて予定時間を大幅に超える1時間40分に渡り、現在のお考えを伺いました。
父は税理士だが、あえて違う道へ
そういった意味で言えば、税理士になったきっかけというご質問もありますが、実は私、父も税理士なんですね。
そういった意味で、なんとなくといったというわけではないんですが、なんとなくといったら何となくということになってしまうんですけどね。 当初は、税理士になろうとは全く思っていなかったんですよ。で、一般企業に勤めていたんですが。
全く税理士になるつもりが無かったといったら嘘になりますが、頭の中には半分『税理士』というのがあって、大学を卒業するときに、どっちに転んでもいいようにという意味でといえば語弊があるかもしれませんが、そういったことで金融機関(銀行)に就職したんですよ。
税理士という職業について
父と同じ【税理士の道へ】
父は一度も私に税理士になれとは言いませんでしたね。 銀行を退職する時も父に相談しないで退職しましたし、退職したことも事後報告で、その時、父に『これから何をやるんだ』と聞かれたので、『税理士になる』といいましたね。
その時に父は今から間に合うのか?という心配の言葉を掛けられましたが、もう退職してしまっていたので、やるしかないと伝えて、そこからですね。税理士になる為の勉強を始めたのは。ですから、私は比較的、税理士になるためのスタートを切った時期というのは遅い方でしたね。
税理士を志し5年間の修業時代
しかも、次の年も0科目だったんですよ。さすがにそのときは、自分でもまずいなとは思いましたね。仕事も辞めてしまったし、受からないし、正直、焦りましたね。
その後、3科目、1科目と受かって通算5年で税理士試験をパスしたんですよ。そういう取り方で5教科の合格を取りましたね。
2世税理士として
事業継承の時代
企業が会計事務所選ぶ、3つの時期
やはり会計事務所を選ぶ時という時期は大きく分けて3つあると思うんです。 一つは創業時ですよね。もう一つは今、仰っていたように顧問税理士がご高齢になってこられた。で、その税理士の後任がいない。又は企業が代変わりした。後任の社長さんは30代~40代、一方、顧問の税理士先生は70代。そうなると、話が合わないという2つ目で、3番目は条件が合わなくなっての切り替えですが、今は2番目のご相談が非常に多くなってきました。 税理士の先生がご高齢になって新たに探しているからということで、人伝えでご紹介を頂いたりだとか、ですから私から見れば、全く知らない税理士先生からの切り替えで、そこは既に解約していらっしゃるような会社さんですよね。そういったお問い合わせは本当に多くなってきていますね。
そうですね、ここ何年か。ですから、当初から関与しているわけではなくて、今までの先生を引き継いでという、途中から入るというパターンが多くなってきたんですね。
違いですか。最初からの場合というのは、立ち上げていったりだとか、こちら側の体制などを含めてですけれども、まぁ、大変な部分もあるんですが、まぁ、ある意味面白いという部分も出てきますよね。先方もまっさらな状態、こちらもまっさらな状態からお付き合いが始まるので、そういった意味では一からの信頼関係というものが築けますし、あとは会社がドンドン伸びていった時の面白さはありますよね。 やはり会社の創業時というのは、社長さんも社員さんもモチベーションが高い状況なので、その勢いに触れられるというのは面白いですよね。
ただ、途中からの方に関しては、比較的、創業時の面白さというものは、あんまり無いんですよ。ただ、それなりの会社さんになっていらっしゃる場合が多いのでそういった意味での安定性という部分はありますよね。 あと、引継ぎですと前の税理士先生のやり方を基本的には引き継いだ形というか、既にルールが出来上がってしまっている場合が多いので、そこのギャップがありますね。 当方としては、「こうして欲しい」とかあったとしても、あんまりそれは聞き入れて下さらなかったりとか、まぁ、時間がかりますよね、そこは。いきなり変わったので全部変えてくださいというと先方もそれは嫌がりますので、その辺の付き合い方というが出てきますかね。
引き継ぐ案件というのは、その企業様の中でやってきたルールのような、習慣というものを税理士が変わったからといっていきなりガラッと変えてくださいというわけではなくて、ゆっくり時間をかけてとタイミングを見計らって、今なら言えるなとかを見ながらお付き合いをしていくことになるので、そこが少し難しいところではありますね。
そうですね、いままで続けてきたやり方というのも否定せず、かといってそのままではなく、色々なやり方を考えていかなければならないわけで
はい、その事業者さんの気持ちは非常によくわかります。
はい、他の税理士の方がどうされているのかは存じ上げませんが、そういうことが大事だと思いますし、私はその部分を気をつけています。やはり、人間って変化を嫌うという部分があるじゃないですか。まして、相手さんが変わったとか、パソコンでもそうですがメーカーが変わったというと、それが自分が望んだものであれば、素直に受け入れるでしょうけど、あんまり望まない部分であると、それは拒否反応を示されると思いますので、ですからゆっくりとゆっくりと時間を掛けて対応することは気をつけていますね。
お客様とお会いする時に気にしていること
気をつけているところや、気にしているところなど、あとは話す話題についてですが、やはり、社長さんもお忙しい時間を割いてお会い頂いているわけで、他の動向というのは非常に皆さん、気にされているのかなと思いますので、他の業種であったり、世間一般の動向など、そういうところを吸収されようとしているのかなと思いますので、なるべくそういった話題はお話するようにしています。 基本的に、税理士業務というか会計業務というのは数字をまとめる、読むことや、付随業務として経営指導的な役割が入ってきていますが、私の基本的なスタンスとしては、やはり、その業種の専門的な部分、特化した部分に関しては、税理士は敵わないんですよ。 税理士はモノの作り方の話を社長さんにしても仕方ないんですよ。そういった部分をお話するのではなくて、他業種であればこういう作り方しているとか、こういった流れにしているのだとか、全般的な話をするように心がけていますね。 たとえば、私はラーメンの作り方はお話できませんが、シフトの組み方や接客について気がついたことなど、地方と都心部での今月の動向などの違いなど大きな経営という枠の中で話しをするように心がけていますね。
そうですね、なるべく話題を拾っていきながらお話するようにしていますね。
そうですね、中小企業にとっての町医者のような位置づけですからね。
お客様との関係について
社長さんとお会いするときはなるべく、そういった話をするようにしていますね。
そうですね。あまり数字の話はしないかもしれないですね(笑) あとは、社長さんならではの悩みについてですよね。おそらく従業員さんには言えないでしょうし、かといって奥様に話してもしょうがないし、そういったところでどうしようかなぁと不安に感じていらっしゃる部分というのが中小企業の社長さんにはありますよね。誰に言っていいんだろうかというお悩みをなるべく聞くようにしていますね。こういった悩みは言えばスッキリする部分もありますよね。結論は出ないかもしれませんが、社長さんの考え方を伺えますし、あとはその人、その人になるべく(話しの内容を)合わせるようにしていますよね。色々な考え方の経営者さんがいらっしゃいますから、その経営者の方がどうしたいのかということですよね。それに向けて、どのようにしていったらいいのか、会社としてどうするのかという着地点を読み取るようにはしていますね。
そうですね。社長さんと話さないと分からないですね。(税理士と経営者が考えていることが)全く逆のことであることもありますし、やはりコミュニケーションをとって行かないと分からないですからね
やはり、基本的にはほぼ全て(お客様からの)紹介ですね。うちの事務所はホームページも出しているわけではないのでこれまでは100%紹介ですね。変な話ですが、値段だけの話にご興味もたれる方というのは、正直、長続きしないのかなという感覚もありますよね。基本的には、価格で勝負というのはやりたくないんですね。なので、紹介が全てですかね。
ただ、紹介の中でも、社長さんとの普段の話の中でその社長に信頼していただいて、お知り合いなどに何かあった時に声をかけてくださる方もいらっしゃいますし、私の場合は、その部分が銀行から話が来たりというのもありますね。それも、銀行から直接というわけではなくて、そこでお知り合いになった司法書士であったりとか、偶然、同級生が弁護士であったりだとか、そういうことがポイントになっていますね。 逆に、私からも彼らに業務をお願いすることもありますし、お互いで業務を振り合うようにしていますしね。今の時代、なかなか一人では解決しきれない問題というのも多いところがありまして、やはり、税理士、弁護士、司法書士、行政書士、社会保険労務士あたりは、どうしても関連してくる部分というのがあるんですよね。
そういった部分は非常に気を遣っているというか、自分の周りにブレインを持って対応しているようにしていますね。逆に言えば、弁護士さんなんかでも、全く仕事にならないようなことも聞いてきますし、それは快くお引受するようにしています。こちらも、全く仕事にならないようなことも聞きますし、お互い報酬が発生するような仕事については紹介するという形になっていますね。
ビズプラットフォーム(BP)とのお付き合いのキッカケ
う~ん、それを言われると一番困るんですが、一番は、まずお電話でご提案いただいたんですが、お電話頂いた方の印象、雰囲気が非常に良かったからだと思いますね。よく、同じようなご提案のお電話がかかってくるんですが、今まで一回も聞いたことがないんですね。全く聞かないし、興味もなかったんです。
よくよくお話を詳しく伺っていくと、あれ、コレは面白いのかなと思ってきて、提案内容もよく考えたなという感じで興味を持ったというのが先ず一つですよね
正直なところ、そうですね。 それで、私は自宅も近隣だったこともあって、御社に伺わせていただきました。 その時はご紹介が1件でも頂ければ御の字かな・・・と思いましたが、その後多くのご紹介をいただきました。
そうですね、事前にヒヤリングされて、その方の事業内容とかご希望の部分やご年齢とか人柄とか、顧問内容、顧問料金など一通りヒヤリングされてから、お客様先へ伺いますので打ち合わせがスムーズになります。 それが、たとえば、初めてお会いする方だと、自分で全てを伺わなければなりませんが、ある程度、ご希望等をご確認いただいた上でお客様とお打ち合わせができるので、非常にそういう意味では助かりますし、お客様に関しても「税理士の鈴木です」というだけで、スッと入っていけるという部分があるようです。 あるいは、今現在はありませんが、顧問契約後お客様とのご要望にお答えするのが難しくなった場合に、BPさんという間に入って頂ける方がいるわけですから、お客様・先生ともどもお互いにBPを通してご相談、という部分を認識しておりますので非常にやりやすいのではないのかなと私自身は思いますね。本当にスッと入れますね。
そうですね、最初の訪問に関しては同行頂いてますので、その部分は非常に良いシステムだと思いますね。まぁ、BPさんは大変だなというのは思いますけどね(笑)
税理士から見た【顧問料無料.com】というサービス
やはり、中小企業さんにとってみれば創業時が最も不安だとは思うんです。当然、お仕事に対する不安というものもありますし、その中で少人数で対応しなければいけない環境があるかとは思うんです。その時に仕事の不安とともに、社会的な必要性の中での税務、税務申告という問題には必ずぶつかってくる問題だと思うんです。これは避けられないことなんです。ただ、それをどうしたらいいか、自分でやるべきなのか、自分でやってみたけどなかなか難しいし、よく分からない、ただ、誰に頼んでいいのか分からないということ、まして、料金が分からない。下手に頼むと料金が高いのではないかというご不安があると思うんですが、その中にあって「顧問料無料.com」のような形で、たとえば最大で6ヶ月間の顧問料を補填してくれるよということであれば、おそらく企業様からみれば、負担のない形で税理士とお付き合いを始めてみることが出来るという部分のメリットというものはあるのではないかなと思いますね。
あとは、補填期間があるということでの資金的なメリットですよね。とにかく資金のことが気になる状況の中で補填期間は実質無料にしてもらえるんだということと、あとは安心感ですよね。 税理士といっても色々な人間がいて、それで、BPさんの方で事業者さんからのご希望の条件やイメージを承ってご紹介いただきますので、おそらく企業様から見てもそんなにかけ離れた税理士を連れてくるということは無いのではないかと思いますので、そういう意味で非常にお話しやすいですし、安心感があるのではないでしょうか。
ですから、コストの部分などを考えた時に企業様としては、導入しやすい仕組みになっているのではないかと思うんですがね。